ロードス島戦記 誓約の宝冠1巻の感想日記です。


…。情報量が多すぎて読”了”と言えるのかははなはだ疑問ではあるが。
(これロードスに関して前知識なかったらもっと大変なことになっていた可能性がありそうな)
ともあれ。感想やら状況把握やらしていきたいと思います。
以下、ネタバレにご注意ください。
・誓約の宝冠
冒頭シーンはまだ100年前で、誓約の宝冠についての説明シーンとも言えますね。
・パーンとスパークは反対?
ちょっと意外…と思ったけど、スパークの
「宝冠に頼ってしまえば努力を怠る」 ってのは、お前どこのスパークだよ!できる子になったなあ!!という感が凄い(笑)
まあ新戦記の終盤で覚醒してるので、当然と言えば当然ですが。
・ロベスが何もしなかったのが意外
時間の力を信じているからかなあ。
この時点で野望しか感じなかった当時のアラニア王。
ただ
いずれ千年王国の歴史の力が勝つみたいなことを当時から言ってはいたので、誓約ぐらい屁でもねえみたいな感じだったのかもしれないけど。
100年後のディアス氏が、ロベスの傀儡みたいなイメージすら得てしまう。
・ウォートの意図
彼がある男によってロードス統一させようとしたってのは、
伝説をご覧ください。 誓約の宝冠は彼の提案だそうですが、どうなのかなあ。
今更、どーせ無理だろと思っているとは思いたくないのですけど。
逆に、
ナシェル以外の人間には平和的統一無理だろうから、託したともいえるのかな。
・マーモ王国の7人兄弟姉妹
見開きというかかなり伸びる1枚で主要人物の紹介があるのですけど。
ストーリー読む前に見ることになるので、まあ、驚きましたよね。
主人公?は4男くんらしいんですが、上に男3人だけでなく女も3人いるらしいとか。
一応誕生順で並べてみると
・長女ローザ
・長男クリード
・次男アルシャー(皇太子)
・次女イリサ(近衛騎士隊長)
・三男ザイード
・三女ビーナ
・四男ライル かな。次男次女の順番が不明ですが、()立場上、イリサさんがアルシャーさんを敬語で接しているので、なんとなく年齢もアルシャーさんが上に見えてしまう。
・スパークとニースは
10人子供つくった マーモの環境上、子供が大いに越したことは無い。
のですが、頑張ったなあ前作主人公(笑)
ちなみにアルシャーでスパークから数えて4代目?で、スパークとニースは曽祖父母の関係になるようです。他国も大体100年前の世代から数えて3~5代目ぐらい。
・ローザの正体は…
転生しちゃいましたかニースさん! と、1巻で早々に暴露するのがなんか怖い。
とはいえ、本当のローザさんののお母さんが、お産の時命が危うくて、
せめて子供を助けてほしいっていう願いを、無意識なのかなんなのか聞き入れた結果ということで、頭ごなしにナニールやめろ!と否定することもできないのよねえ。
*未読の方はナニールについては無印6・7もしくは新戦記を参照のこと ただ、ニースはあくまでスパークに貞操を誓っているそうで、ローザとして誰かと結ばれることは無い
=本来のローザの魂を子供として生む気はないってのが、ちょっと辛い。
子供の魂にもハッピーエンドにしてほしいけど、そうなるとニースがこの時代で誰かとくっつけなきゃいけないんだよなあ。
・クリードの意中の相手はローザ?
お姉ちゃんに対してかなりシスコンっぽく見えますが、その実かなり本気なのかなあ。と。
10年ほど?思い続けている相手がいて、
でもその相手とは無理っていうのを吐露しているシーンがあるのですが、それって半分とはいえ(上述の通りローザのお母さんは亡くなっていて、クリード以降の兄妹は次の王妃様の子らしい)、血がつながってるからなのかなって。
そりゃあ、ファラリス様にすがりたくもなるよなあって。
いや自由を尊ぶからって長男なのに司祭になったそうですが、できればローザと添い遂げたいみたいなのもあるのかなって。
ローザというかニースは結婚する気がないそうなので、ずっと一緒にいるというぐらいであればできそうだけど…、どうなるんだろう。
・アルシャーはリーフにご執心?
一方長男の代わりに皇太子になって、実際当代のマーモ王である次男君ですが。
リーフのとこで幼少期は育ったとかで、彼女を好いているらしい。
スパークとリーフはあくまで友人関係を貫いたらしいけど、望みはあるかなあ。
(
ニースとの10人の子のうち、1人ぐらいクォーターエルフがいてもいいのではと思わないでもないのだが)。
・1人だけ既婚のイリス
次女さんは騎士隊長とかやってる男勝りながら、親ほど年の離れた伴侶さんがいるそうで。
旦那さんもかなり武術に秀でている、指南役とかやってるそうで、そこにほれ込んだのかな。彼女の方からアプローチしたらしい。
・大陸はここ100年荒れ気味?
旦那さん、大陸出身の方だそうで。彼の言。
パーンがリウイのとこに行ったのか怪しい気がしてきたので、若干パラレルもあるのかもしれないですが、まあ、大陸も魔精霊が復活してやばかったですからね。
*未読の方はというか、魔法戦士リウイシリーズを参照のこと ロードスほど平穏ではいられなかったと。
・ぱっと見敵側のザイード
兄弟姉妹の中では参謀っぽい、武術もそれなりに。
という、
ハイスペックくん。 兄に反旗を翻してフレイム側につくという設定(笑)でフレイムへ行きます。
ぶっちゃけ、ライルくんはフレイムにまだ行かないので、フレイム側の展開は彼の視点で行われます。
ゆえに、今巻は半分ぐらい彼のターンという気がしないでもないです。
立場も安定しそうだし、ヒロイン見つけてるし?で、立ち回りが上手いのもさすがとしか。
ゆえに、闇落ちじゃないですけど、将来的にマジでマーモと敵対するのではないかという懸念がないでもない。
・フレイム王弟のハニーになったビーナ
もともと婚約の話は合ったそうですが、フレイムの侵攻に際して一旦は破談?っぽくなったものの、当の王弟パヤートさんもビーナに対しては好意的で、こちらも上手くいっているフレイム組の1人。
現フレイム王のディアスさんがもろ手を広げて喜んでいるわけではないので、表向き侍女のような立場(ザイードも含めて亡命してきたので王子・王女という扱いは受けていない)ですが、
ラブラブです。 18禁ではないのではぐらかしてはいますがそういうシーンもあります。
・主人公?ライル
で、主人公だけど、現状やんちゃ少年が頑張ってロードスの騎士目指す!
ってぐらいしか言えないかも。
兄ちゃん姉ちゃんの設定が濃ゆすぎてwwwww ・魔獣使いのヘリーデ
兄弟姉妹以外にもまだまだいます。
まずはヒロイン候補1。ライルとは乳姉弟関係。
しかし魔獣使いってことは、
エレーナさんの直系子孫であり、ということは曽祖父はあの薬草使いの、ナシェルの子供だか孫だかの彼ではありませんか!!? 正ヒロイン昇格したら、
ナシェルの子孫がようやく正義側で日の目を見るというか、そういうのは、ちょっと嬉しい。 *詳しくは伝説を参照のこと ・子分のノーラ
ヒロイン候補2。リウイさんファンは、ミレルを期待しそうな盗賊ちゃん。
普段は男性のノラと名乗っています。
現状表向き主従、内心舎弟ぐらいの関係ですが、
そのうちライルが彼女の女性的部分を理解したりとかありそうな気しかしないので、どうなるのかなーと。
・境界の守護者リーフ
歴史の目撃者(笑)
かなり成長した大人の女性っぽくなっているとのこと。
今は、外伝エピソードで語られるある事件の関係で、エルフ・ダークエルフそれぞれの領域の境界を守るような役割を担っているらしいです。
・永遠の乙女ディードリット
あくまで活躍はしないスタンスなのかなあ。
ライルについては行くけど、時折顔を出すぐらいで、普段はインビジブルしてたり。
彼女の存在が、ロードスの騎士の不在(ディード
しかいない)を顕現させてしまうのは本意ではない、パーンの不在が人々に不安や諦観を与えかねないっていうか。
ロードスの騎士を目指すライルを応援はするけど、自分が事件解決はしないようです。
…ものすげえアイテム持ってるのに使わずにクリアしろって言われた感じ?(笑)
・パーンとディードの直系子孫は存在せず
子供、できなかったかあ…。 ちょっと、そこは辛いかなと。
スパークさんとこが子だくさんだっただけに。
普通のエルフでも人間との間に子供はできにくいそうなので、
ハイエルフと人間となると余計なのかな…。
・平穏な死
パーンの最期についても彼女の口から語られます。
普通に老いていって、だんだんと行動できなくなる、最期は寝たきりでディードに看取られて…という、普通ではありますが、ロードスの世界観ではかなりハッピーエンド。
・カシューさんの遺志を継いでいる?ディアス
敵側。一応ラスボス?
しかしカシューさんが宝冠にしてやられたって言った=本当はロードス統一したかった。
っての、マジかな。
そもそも嘘の可能性もあるけど。
あーでも、
ファードさんの遺志を継ぐつもりでという意味なら納得はできるかな。 ディアス氏は、覇権を得たいという意味だと取ったかもしれないけど。
*カシューさんの思惑はともかく、ファードさんというかベルドさんの遺志という意味では伝説をご参照ください。 ・味方になるのか?パヤート
ザイードが見込んでいるビーナの婚約者。
ディアス氏に比べると優し気ですが、かなりできる系の人で。
万が一フレイムが統一を果たすようなら、マーモは彼を領主にしてほしい。
ってザイードさんが思うぐらいできる人。
兄に従う姿勢を貫いている現状ですが、状況次第で寝返ってくれそうな印象もあるけど…。どうでしょうね。
ちなみに目次前にも、
パーンたちについて文章のみキャラ紹介があるので、過去歴史についてん?となったらちょっと戻って読み返していただくのもありかと。
もちろん、無印や伝説・新戦記をお読みいただくのもおすすめです(笑)
・誰もがみなロードスの騎士
伝説の百の勇者、無印のカノン解放軍における自由騎士をほうふつとさせるなあ(カノン解放軍における自由騎士はパーンだけですが、作中で「誰もがみな自由騎士の心を持っている」的な描写が見受けられたので)。
筆頭はむろんライル君になるのだろうけど、誰にもロードスの騎士になる権利はあるというか。
ただし覚悟があれば。
グランクレストが分かりやすいですが、
民衆の時代の到来が、ロードスにも来たのかな。今回カノンが舞台で、カノン王が民のことを分かっていなかったと零す場面がありますが、それもその証左のように思えます。
・エルフとダークエルフは分かり合えない?
ちょっと不穏な気もしないでもない外伝。
リーフが境界の主なんてものを務めるきっかけ。
スパークはマーモにもともとある闇を肯定したけど、エルフ族など光属性側からすれば受け要られるものじゃない。
少しずつ改善したいけど、マーモでは効果をなさない。
かといってそのままにするのも許せない。
っていうのが裏目というかよくない結果を出してしまった例。
100年前の事件なので、スパークやパーンも出てきます。
「エルフとダークエルフが協力すれば結界は無意味なものになる」
将来的には分かり合えるだろうって希望を残してはいますが、早々に無理っていう例を出すと、不穏さも感じますね。
・左先生の挿絵
個人的には、表紙めくって1枚目のディードが1番好きですね。
FEエコーズで知っていたので、なじみやすかったのもあるかな。
もちろん出渕先生や伝説の山田先生、新戦記の美樹本先生とはまた違ったテイストですが、無理に寄せず、でも似せはするっていうか。さほど違和感はないように思います。
強いて言うなら、味方になりそうなフレイム王弟パヤートくんが、キャラ紹介の画見るとなんか企んでそうに見えるのが、どうなるのか気になってしまうぐらい。
とまあ、人物中心に色々書いてみましたが。
一体。どうなるのか。
ロードス島戦記シリーズやそのほか
大陸側
左先生を知ったFE